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      製品リスト> 非水套検査設備開発テスト<平成23年1月26日>

 

非水套検査設備開発テスト



<非水套検査設備開発テスト>
非水套検査につきましては、昔から検査として認められており、自動車容器や500kg容器のような特殊容器を、慎重にエアー抜きを行い検査されていたと思います。最近では、容器ネック部のボス埋め込み容器もなくなり、エアーも溜まり難い形状となったため、弊社も開発テストに踏み切りました。
(条件)
  • 50kg容器の条件の良い(比較的新しく、内部洗浄とスチームをかけた)ものを選定
  • 注水→エアー抜き加圧(2.6Mpa)→除圧→本検査(3.1Mpa)の工程において、エアーがどのくらい水に溶け込むか確認し検査をする。


※容器内部の加圧時のエアー状態を見ることができます。(ムービー)

注水→加圧→除圧



 ※50s容器の上部内側(ネック部)を見ている状態です。


加圧→圧力保持(40秒)→除圧



 ※右下の小さい画面は、背面画面の拡大です。
(結果)
条件を整えた容器(容器形状・容器内部)であっても、容器を直立させた状態では、何度行っても、ネック部にエアーが残ってしまいました。エアー抜き加圧を行い、水に溶け込ませましたが、除圧した時点で元に戻ってしまいました。本検査を行っても同じで、圧力を上げて検査した場合、除圧した時点で、残っていたエアーの体積が変わってしまいます(多少小さくなる)。これは、エアーが多少水に溶け込んだからであると考えます。

何度行っても、エアーが内部に残ってしまいました。このままの状態で検査を行うと、除圧時にエアーがテストラインに上がった場合や、エアーが水に溶け込み小さくなった場合に、恒久増加率が高くなってしまいます。

この結果により、量産検査を行う場合、エアーを完全に除去することは不可能で、非水套検査を行う場合は、慎重にエアー抜きをしないと正確なデータがとれないことを確認しました。たとえエアーが抜けていたとしても、弊社としては内部の見えない容器(LPG容器)では、全てエアーが抜けてデータがとれる!ということを、お客様に説明ができないため、開発テストを中止いたします。
今後、より良い方法が見つかった場合は検証を行い、再テストを行ってまいりたいと考えております。
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